〜入門書案内〜

一口に「入門書」といっても、いろいろな本が出ています。
ここでは能を「お勉強」するための入門書よりも、どちらかというとナマの能や狂言に触れるための、ビジュアル系入門書にウェイトを置いてご紹介していきたいと思います。もちろん、庵主の独断と偏見で(笑)。あ、それから、値段に?がついているのは、私がその本を買った当時の値段なので、今どれぐらい値上がりしているかわかんないよーってことです(>無責任)。

能楽ハンドブック
 (戸井田道三監修・小林保治編 三省堂 1500円)
 能の曲目解説、技法面についての解説をはじめ内容は実にもりだくさん。初心者にかぎらず必携の一冊。

狂言ハンドブック
 (小林責監修・油谷光雄編 三省堂 1700円)
 能楽ハンドブックの狂言バージョン。狂言の曲目解説・狂言の歴史、狂言の演技についてなど、まるごと狂言に対する愛が溢れている一冊。これまた必携。

別冊太陽 日本のこころ・25 能
 (表章構成 平凡社 2000円?)
 初版は今から20年も前だが、この手のビジュアル系ムックの先駆的存在。第一線の研究者による能の歴史・舞台空間・演劇論などについての詳しい説明が、写真や絵画資料をふんだんに盛り込みながらわかりやすく語られている。舞台写真を眺めているだけで、幽玄な能の世界に引きずり込まれてゆく感じの一冊。

マンガ能百番
 (渡辺睦子画・増田正造解説 平凡社 1100円?)
 能の現行曲の中で、比較的有名な作品を100選んで、そのあらすじをマンガにして、見開き2頁でわかりやすくまとめたもの。マンガなの?と馬鹿にすることなかれ!私が「能ビギナーにプレゼントするなら、絶対コレっ!」と決めているスグレモノの一冊。とにかく手にとって御覧あれ。

能・狂言の音楽入門
 (三浦裕子著 音楽之友社 1600円)
 今までありそうでなかったのが、能や狂言の面白さを音楽面から紹介していく初心者向けの入門書。この本は、まさにそんなニーズを満たしてくれる一冊。音楽ばかりでなく、面や装束についての詳しい説明もあれば、図や写真も沢山入っていて、全体としてコンパクトにまとまっているから、とっつき易さも抜群。


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