地獄対話篇

えー。これはその昔、NIFTYのFMEDIAというフォーラムの会議室にアップした古典ネタのログです。FMEDIAなき今、埋もれさせておくのはあまりに勿体ないので、あまり手を入れずにこちらに再録させてもらいます。こうやって読み返してみると、ナイスなレスをつけてくれていたレイチェルにはただただ、脱帽するばかり!



01814/01814 BYQ02340 はるがすみ RE:ピンハカフェのトライフル
( 3) 97/09/03 17:27 01810へのコメント

>レイチェル さん

>>鬼って日本だけ?
>>洋風は悪魔になるのかしら。中華風の鬼は?こっちが本場?
>>中華風地獄絵図ってそういえば見たことないなあ〜。中華街に
>>あるかな。

 鬼のルーツは中国です。節分も、もともとは中国の風習が流れ流れてきたものなのよん。最初は疫病みたいに「目に見えない災いをもたらすモノ」を指していたのが、だんだんビジュアル化されて、「赤鬼・青鬼」みたいなイメージに定着したのは鎌倉時代の初めぐらいかな。
 地獄絵って、中世にはすごく流行したんだけど、その中には地獄の閻魔大王の目の前で罪人が獄卒に裁かれてる「十王図」というのがあって、それはみんな中国風の衣装を着けているわね。これが中華風。

01855/01855 DZH04740 レイチェル 何故虎のパンツなのだ?
( 3) 97/09/06 14:20 01814へのコメント

こんにちは、はるがすみさん。

>>鬼のルーツは中国です。節分も、もともとは中国の風習が流れ流
>>れてきたものなのよん。最初は疫病みたいに「目に見えない災い
>>をもたらすモノ」を指していたのが、だんだんビジュアル化され
>>て、「赤鬼・青鬼」みたいなイメージに定着したのは鎌倉時代の
>>初めぐらいかな。

 先生、丁寧に解説してくださっててありがとうございます。
 「災いのモトのバケタ姿」だったんですか。バケラッタ……。
 ツノは最初からあったのかな〜。中国の鬼の絵をやはり拝見してみたいですな。
 あと、鬼といって想像するのは、能面の般若ですなあ。辞書で般若の意味をちょいと調べてみたら結構おもしろかった。能は何度か観る機会があったのですが、あの、釣り鐘の中に入るやつ、能だと題名は「道成寺」でしたかしら。歌舞伎だと「京鹿子娘道成寺」かな?ああいう感じで鬼はもともと人間からナルもの……みたいになったのは日本に入ってきてからなんでしょうか?能のあの鐘はしかしすごい重さみたいですね〜。支えてる人がすごい形相ですもんねえ。黒沢の「蜘蛛巣城」は能風でしたなそういえば。
 鬼って妖怪ともまた違う感じですねえ。
 なまはげってあれ鬼なのか?鬼っぽいけど。せんべいの歌舞伎揚げってどうして歌舞伎揚げなんだ?ちなみに今日、購入してきたせんべいの名前が「鬼揚げ」だ。これうまいんす。青山紀ノ国屋で売ってるぞ。鬼ごっこって考えた人なかなかセンスあるぜ。昔から鬼ごっこは鬼ごっこだったのかなあ。外国ではなんというのだ?
 「はないちもんめ」も楽しいが何が「はないちもんめ」なのかは謎だ。これもオニが台詞ででてくるが。日本全国同じ台詞なのだろうか。

>>地獄絵って、中世にはすごく流行したんだけど、その中には地獄
>>の閻魔大王の目の前で罪人が獄卒に裁かれてる「十王図」という
>>のがあって、それはみんな中国風の衣装を着けているわね。これ
>>が中華風。

 ふむふむ(・_・)じゃあ子どもの時によくみた妖怪大事典!とか地獄大事典! とかに出てくる絵は中華風のも混ざってたんかな。閻魔様の衣装ってそういえば「中華なイパネマ」風っすもんね。
 洋風地獄とどっちがイヤか……なんて真剣に考えていたが、意外と日本風の地獄のほうが絵がグロくっていやだったなあ。
 洋風悪魔軍団の組織図みたいなのとか楽しかった。ファニーっぽいのだ。第8支部幹部ベルゼブブとかそういうノリなのだ。事務局っぽいのだ。ゾク風なのだ。そうだ今度ゾクパロ載せにきちゃお〜っと。

 さて、地獄絵を気楽に見れるのはデカイ書店にいけばあるのかしらん。お茶の水とかいけばオッケイなのか。浮世絵でちょいとチェックしたいのもあるし……今度いったら探してみます。

01860/01861 BYQ02340 はるがすみ メディアとしての地獄絵
( 3) 97/09/07 17:43 01855へのコメント

>レイチェル さん
 
 能の『道成寺』の元ネタは『今昔物語集』なんだけど、それがいろいろなバリエを持つようになって、やがて『道成寺縁起絵巻』という絵巻までできちゃったんです。今も、道成寺ではレプリカを使って絵解きをやってるはず。
 でね、その絵巻では、狙っていた若い僧に逃げられたと知った寡婦が、必死の形相でその僧を追いかけるシーンが描かれているんだけど、最初はちゃんと女性の姿をしているのに、次のコマでは上半身毒蛇で、下半身が女性という恰好になって、その次に完全な毒蛇として描かれてます。これが、かなりの迫力でねぇ・・・。心の鬼(人間の中に潜む狂気、みたいなもの)がふとした瞬間に表面化してくる、その捉え方がすごくリアルなの。 
 「般若」の面はまだ人間性を残しているけれど、もっと鬼の方へイッちゃうと「蛇」(ジャ)とか「真蛇」(シンジャ)といった、蛇の本性むき出しの面になるんです。だから、どういう面を使って『道成寺』を演じるか、演者の解釈次第で、ウブな生娘の純情さから男好きな年増の執念まで、いかようにもできるわけですわね。

>> 日本風の地獄のほうが絵がグロくっていやだったなあ。

 日本人は昔から地獄絵が好き(っていうと語弊があるか)で、よく「地獄絵を見て詠める」という詞書で和歌を詠んでます。西行なんかもそう。で、この地獄絵は八大地獄の有様をリアルに描くことで、「地獄はこんなに怖いところなんだから、ここに堕ちないように、ちゃんと仏教の教えを守らなきゃいけません」って人々を教化するという、宗教的PR活動のメディアとしての意味合いが強かったわけだから、どうしたってグロくなるよねぇ。
 その他にも、小野小町の屍相を描く『小野小町九相図』なんていうのも有名。
 死んでから徐々に死体が腐乱していく様子を九相に生々しく描いているのは、「美人も死ねば所詮こんなおぞましい有様になる。もし情欲の心にとらわれそうになった時は、この醜い姿を思い起こしてその心をとどめなさい」ということを教えるため。確かに、この絵を見たら、萎えちゃうかも(笑)。

>>さて、地獄絵を気楽に見れるのはデカイ書店にいけばあるのかし
>>らん。

 一番お手軽なのは、「日本の絵巻」7『餓鬼草紙・地獄草紙・病草紙・九相詩絵巻』(中央公論社・昭62)でしょう。2000円もしないし、ハンディタイプだから、一家に一冊!って感じかな。でも、もっと大きい図が見たいというなら、「新修・日本絵巻全集」(角川)や「日本絵巻大成」(中央公論社)は大抵の図書館においてあると思うので、そちらをどうぞ。

01909/01909 DZH04740 レイチェル RE:メディアとしての地獄絵
( 3) 97/09/09 16:31 01860へのコメント

 はるがすみさん、こんにちは。

 『道成寺』ってそうだったんですか。
 その蛇の絵、見てみたい。
 しかしなんで蛇なんでしょうか。蛇って昔一番怖いものだったのかな。イブをそそのかしたのも蛇だったですよね?ヘビ君悪者なんだなあ〜。ニョロニョロ具合がダメなんでしょうかねえ。あとあの「シャーーーッ!!」という声。ネッココも同じ様な声を出しますのう。猫も変化モノでよくありますが、犬はあんまないですな?外国だと狼か。コウモリ君はヴァンパイアだしのう。みんな牙がキメテなんですかのう。パンダ変化とか象さん変化などあまり知りませんしのう。象さんは牙あるけど。
 龍はヨイものとしてとらえられてることのほうが多いのですか?龍も中国産か。ヨーロッパのドラゴンとは違うわけですか?龍ってあれは原型はないんですかね?いわいる想像上なのかな。ワニとかいろんなのミックスしたのかな?

 宗教的PRのあたりなるほどです。小学生の頃お寺の日曜学校に行ってた時、そうでした。そういう感じで説法されました。「くもの糸」を何度も見せられたぞい。お寺のかほりはよい匂いでした。ヒーリングな感じ。一番エライお坊様の袈裟とかいろいろ着てるものの素晴らしさ。美麗な生地を使ってらっさる。
 二番目にエライお坊様はエレガンスでした。そうまるでファンシー・ダンスに出てくるような設定……。ちょっとだけ。ヨーヘーはいなかったぞー!マソホさんもなかなかいないけどさ。

>>八大地獄の有様をリアルに描くことで、「地獄はこんなに怖いと

そう、恐ろしい八大地獄……。一番下が阿鼻叫喚地獄でしたっけ?あらゆる責め苦を人間の確か一年を一日として(10年を一日だっけか?)何百万年もそこで受けないといけないんですよね〜ぎょえ〜。一番軽くてもなんかすごいんだよな。針の山の地獄は5番目くらいだったかしら。

>>その他にも、小野小町の屍相を描く『小野小町九相図』なんてい
>>うのも有名。

 それおもしろそー!それも気楽に見れるんですか?九相とはなんぞや?
 
 中央公論の今度、探してよかったら買ってみます。一家に一冊な本になりそうですわ。確かに。家族で楽しみます!

01931/01931 BYQ02340 はるがすみ RE^2:メディアとしての地獄絵
( 3) 97/09/10 20:41 01909へのコメント

>レイチェル さん

>>しかしなんで蛇なんでしょうか。蛇って昔一番怖いものだったの
>>かな。
  
 えっと。まず、長い女性の黒髪が蛇を想像させるというのがひとつ。あとは、めらめらと燃え上がる女性の執心の炎が、蛇的だと思われていたというのがひとつ。古来、嫉妬に狂った女性は髪が逆立つと言われてまして(笑)、長い髪の毛が逆立った状態っていうのが当時の人にとってはまさしく蛇そのものだった ということみたいです ~>゚)〜〜〜

>> 龍はヨイものとしてとらえられてることのほうが多いのですか
>>?龍も中国産か。ヨーロッパのドラゴンとは違うわけですか?

 不勉強なもんで、ヨーロッパだと、昔読んだ「エルマーと16ぴきのりゅう」(今頃映画になってるんだものねぇ)のイメージしかないんです。でも、中国では、鳳凰・亀・麒麟そして龍が昔から四瑞として珍重されてます。仏教でも、「八大龍王」といって、八方を八匹の龍王が守っていることになってます。
 能の『道成寺』では、蛇になった女を祈り伏せる時の呪文に「八大龍王をはじめこの世の中には数限りない龍王がいるんだから、オマエみたいな毒蛇の居場所なんかないんだよ。さっさと消えな」(意訳)といった文句があるんです。そんなこと言われちゃ、立場ないって(苦笑)。

>>それおもしろそー!それも気楽に見れるんですか?九相とはなん
>>ぞや?

 おもしろいです(笑)。絵巻物大成にあったんじゃないかな。
 九相とは、脹・壊・血塗・膿爛・青・瞰(ホントは「くちへん」)・散・骨・焼もしくは、新死・膨脹・血塗・方乱・瞰食・青お(「やまいだれ」に「於」)・白骨連・骨散・古墳。
 このように、人間が死んでから灰に帰るまでの九段階の変相のことを言います。具体的なイメージは、漢字から想像つくでしょ?

01997/02001 DZH04740 レイチェル へびへび
( 3) 97/09/17 20:09 01931へのコメント

 はるがすみさん、こんにちは!

>>長い女性の黒髪が蛇を想像させるというのがひとつ。あとは、

 蛇女ゴーゴン(ゴゴーンでしたかしら……)もそういえば髪の毛がニョロニョロですのう。ムーミン谷のニョロニョロが髪の毛だったらナゴムのにのう。ナムコではないぞよ。髪の毛が蛇というのはなかなかおもしろい〜。

>> ~>゚)〜〜〜

これヨイですのう。トリスのCMに出てきたアニメっぽくっていいな〜。

>>中国では、鳳凰・亀・麒麟そして龍が昔から四瑞として珍重され
>>てます。

 先生、ほんとタメになりますわ〜。亀だけが現実のものですか?じゃなくて亀も想像っぽい亀なのかな?しかし漢字ってよく出来てるよな。亀なんてカメだしさ。麒麟なんてすごいジヅラだ。

>>仏教でも、「八大龍王」といって、八方を八匹の龍王が守ってい
>>ることになってます。

その龍王はそれぞれ何かを司っていたりするわけでしょうか?火とか水とか。

>>九相とは、脹・壊・血塗・膿爛・青・瞰(ホントは「くちへん」)
>>・散・骨・焼もしくは、新死・膨脹・血塗・方乱・瞰食・青お
>>(「やまいだれ」に「於」)・白骨連・骨散・古墳

 いや〜。すごいっすね。漢字だけでなんかこうクルもんがあります(笑)。9段階というのがスゴイ。細かく死んでいくんですね。これも「9」という数字になにかやはり関連があるのかな。
 中国とか日本は数字に何か意味があることが多い気がするんすけど外国ではあまりそういうのはないのかしらね。「13」はそうか。「666」もそうか?「777」はパチンコ業界が流布したのか?「009」これは石ノ森か。「999」は銀河鉄道ですなあ。「64」こりゃ任天堂。「335」こりゃメガレン。「007」は水野晴男か……いいのかハルオ……シベ超……。

02014/02014 BYQ02340 はるがすみ RE:8匹の龍王
( 3) 97/09/18 22:48 01997へのコメント

>レイチェル さん

>> 亀だけが現実のものですか?
>> じゃなくて亀も想像っぽい亀なのかな?

 多分、ここに出てくる亀はミドリガメやウミガメの類ではなくって、「龜」つまり、亀と蛇が合体した想像上の爬虫類のことなんでしょうね。それにしても、この「龜」って字もかなりキテると思いません?

>>その龍王はそれぞれ何かを司っていたりするわけでしょうか?
>>火とか水とか。

 八大竜王は法華経に出てきます。
 ご丁寧に、それぞれちゃんと名前もあるんですよ。
 難陀(ナンダ)・跋難陀(バツナンダ)・娑伽羅(シャカラ)・和脩吉(ワシュキツ)・徳叉伽(トクシャカ)・阿那婆達多(アナバダッタ)・摩那斯(マナシ)・優鉢羅(ウハツラ)・・・なんだか舌噛みそうだ。で、彼らは8匹みんなで水を司ると考えられておりまして、雨を降らす神様として、雨乞神事の時に盛大に祀られたらしいんです。
その証拠に、源実朝も「時により過ぐれば民の歎きなり八大竜王雨やませ給へ」(過ぎたるはなお及ばざるがごとしで、雨を降らせるにも程があります。みんな困っているんだから、いい加減雨を止ませて下さいよ)っていう歌を詠んでますね。

 そうそう。娑伽羅竜王の8歳の娘はすごく賢かったそうで、法華経の教典を聞いてそれを会得し、女性の身体から男性へと性転換して成仏を遂げたんですって。仏教では女性は血の穢れを持つ存在なので、成仏できないと考えられていたんですが、彼女のおかげで「女性→龍女→男性→成仏」という道が開けたわけ。これを「変成男子」(ヘンジョウナンシ)と呼んでます。ありがたや、ありがたや。
                         
02065/02066 DZH04740 レイチェル ハラワタコノワタ
( 3) 97/09/29 14:55 02014へのコメント

 はるがすみさん、こんにちは。

>>しても、この「龜」って字もかなりキテると思いません?

スンゴイですね(笑) 早速、漢字登録させてもらいました。一筆書きクイズとかやりたくなるような漢字だ。

 八大龍王もみんなスゴイガッツイ名前でエエですのう。変成男子の話もおもしろい〜。女性は成仏できない存在だったのか。ほえ〜。

 「日本の絵巻7」が図書館にあったので借りて見てみましたよん。スンゲーおもろい。餓鬼草紙の絵は何枚か過去に見た覚えがありました。ユーモラスで楽しい。
コエーのはやっぱ地獄草紙。どこにもオチたくありましぇん。「死霊のはらわた」よりグロいよ〜。焔の燃えサカリとか迫力〜。乾いてる感じなんだけどナマナマしいっつーアレですなあ。これらの草紙はナマで現物見てみたいもんですワイ。膿汁とか糞尿の池に落とされるのとかイヤヤ〜。ああ、でもスカとトロ趣味の人は逆に喜んでしまって逆効果かもしれん〜それもまたなんかイヤだが(笑)

 一番、ウケたのは病草紙。二形(フタナリ)の男とかなかなか!両性具有って昔からあったんか?肥満とか口臭とかもオモシロー。描かれている人物もノビノビとしててタノシー。

九相詩草紙見ましたがな。これもまた死霊のはらわた……。これ描いた人は死体をモデルにしてちゃんとデッサンしたんすかね?腸とかちゃんとデロリンと出ているし、この時代はもう一般にも解剖図とかそういうのは出回っていたんですか?医学っぽいやつ。メンタマもちゃんと腐敗してるし。やっぱナマ死体見たのかな〜。膨張してる死体もキててエエですな。

02075/02075 BYQ02340 はるがすみ お気に召して何より
( 3) 97/09/30 16:42 02065へのコメント

>レイチェルさん

 絵巻、早速ご覧になったんですね。喜んでいただけたようで、アップした甲斐がありました。

>>一番、ウケたのは病草紙。二形(フタナリ)の男とかなかなか!
>>両性具有って昔からあったんか?肥満とか口臭とかもオモシロー
>>描かれている人物もノビノビとしててタノシー。

 あの二形はなかなかでしょ。ちゃんとリアルに両方描いてあって(笑)。どっちかといえば、男本人よりも、その下半身を無理矢理あらわにさせて、指さして笑っている見物人の方にあたしは目がいってしまうんだけど。

>>九相詩草紙見ましたがな。これもまた死霊のはらわた……。これ
>>描いた人は死体をモデルにしてちゃんとデッサンしたんすかね?
>>腸とかちゃんとデロリンと出ているし、この時代はもう一般にも
>>解剖図とかそういうのは出回っていたんですか?医学っぽいやつ
>>メンタマもちゃんと腐敗してるし。やっぱナマ死体見たのかな〜
>>膨張してる死体もキててエエですな。

 あれが描かれた時代って、一般庶民は死んだって火葬になんかしてもらえなかったんです。そんな贅沢は貴族階級の特権で、一歩平安京の都を出ると、ナマ死体がそこらここらに放置されていたわけ。そいつを否が応でも目にしているんだから、絵がリアルになるのは当然かも(笑)。
 死体がらみのネタといえば、この時代には「死人の骨を継ぎ合わせて新しく人間を作る」っていう人造人間の術があったんですよね。しかも、陰陽師の専売特許じゃなくって、貴族達の間でひそかにブレイクしていたらしいんだな(笑)。おそるべし。
                        
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